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タンデム中同乗者がやっていい行為とは

警察の見解

バイクには、自家用車にはない独特の自由な感覚があります。
全身に風を受けて走るバイクの醍醐味は、ライダーだけが満喫できる特権と言っていいでしょう。

バイクは一人乗りで走るのもいいものですが、タンデムにはまた別の楽しみがあります。
タンデム(Tandem)というのは直列に配置された座席のことで、バイクの二人乗り以外にヘリコプターなどでも使われる言葉です。
バイクの運転者と後ろに乗るパッセンジャーは、両者ともヘルメットをかぶらなければいけません。

ところが、パッセンジャーに関しての規則には今ひとつあいまいなところがあります。
例えばパッセンジャーは、バイク走行中にスマホに触っていても基本的には違反行為とはみなされません。
法的には、パッセンジャーは車の助手席に座っている人と同様の扱いを受けます。
とは言っても、パッセンジャーの行為が運転者の妨げになるような場合には違反とみなされることがあります。

パッセンジャーを罰する法律は存在しない

バイクの運転者は走行中、道路交通法を順守しなければならないのですが、パッセンジャーに関しては罰する法律が存在しません。
スマホを操作するのはもちろんのこと、極端な話、走行中にお酒を飲んだりタバコを吸ったりしていても違反とはみなされません。
ところが、警察の判断によっては取り締まりの対象になる行為もありますので注意が必要です。

タンデムでパッセンジャーがスマホを操作しようと思うと、片手で体を支えなければならないのでバランスが崩れ、バイクの走行に悪影響が出る可能性があります。
このような場合、警察が取り締まりを行うこともあります。
タンデムでは、パッセンジャーも安全走行に協力することが大切です。

タンデムツーリングのポイント

高速道路でのタンデムは道路交通法の改正によって、平成17年4月1日から解禁されました。
単独で走行する場合とタンデムとではバランスが異なり、操縦感もかなり違ってきます。
走行中はもとより、タンデムでは乗り降りの際にも十分に注意して行動しなければなりません。

夫婦や親子などの親しい相手でも、バイクに乗るとき、降りるときは必ず「乗って」「乗ります」「降りて」「降ります」などと声に出して行動するようにしましょう。
運転者の準備ができていないのにパッセンジャーが無言でバイクに乗ろうとすると、転倒してしまうリスクもあります。
長距離ツーリングにタンデムで出かけるようなときは、お互いに疲れていないかどうかをよく確認し、「お腹が空いた」「ちょっと休憩したい」などとはっきりと意思表示をすることも重要なポイントです。
インカムを装着していればスムーズに会話ができますので、用意しておくといいかもしれません。