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ライダーの体重はどのくらい燃費に影響するのか

理論上は影響する

バイクの排出ガス規制は、年々厳しくなってきています。
特に2022年の11月からは「平成32年(令和2年)排ガス規制」が適用されることになり、11月1日に生産されたバイクはすべて規制をクリアしていなければならなくなりました。
このように排出ガス規制が強化されたことを受けて、燃費に関する関心が高まっています。

燃費というのは人の重量も計算に入れており、ライダーの体重が重ければ重いほど、理論上は燃費性能にも影響が出てくることになります。
以前、省エネルギーセンターが車を使って実験を行った際には、総重量が110kg増えると燃費性能が3.4%悪化するという数値が得られました。

近ごろバイクに乗る女性ライダーが増えていますが、日本人女性の平均体重は50.8kgであるのに対して、男性の平均体重は62.7kgと10kg以上の違いがあります。
バイクに換算した場合、体重の差が10kgでは燃費性能に約3%の違いが出てくることになります。
3%ということは、月のガソリン代が1,600円だった場合、月に49円の違いが出てくることになります。
金額的にはそれほど大したことはありませんが、体重によって燃費が違ってくることは頭に入れておいてもいいかもしれません。

運転の仕方を変えたほうが効率的

燃費というのは、運転の仕方によっても性能がかなり異なってくるものです。
ですから、ガソリン代を節約しようと思うのであれば、普段の運転の仕方を変えたほうがより効率的です。
例えば急発進や急停車をすると燃費が落ちてしまいますので、できるだけ注意して運転することが大切です。

タイヤの空気圧も大事なポイントで、空気が減っていると燃費が落ちてしまいますので、常に適正な空気圧かどうかをチェックすることを忘れないようにしたいものです。
ガソリンスタンドなどには空気圧を確認できる機械が置いてありますので、上手に利用することをおすすめします。

基本的なことですが、エンジンオイルも燃費性能に大きな影響を及ぼします。
エンジンオイルが古いと燃費が落ちてきますので、オイル交換はしっかりと怠らないようにしましょう。
オイル交換の目安は通常の場合、3,000kmごととなっています。

もうひとつ忘れてはいけないのが、エアクリーナーのチェックです。
エアクリーナーにホコリなどが詰まっていると燃費が下がってしまいますので、定期的な点検と交換は欠かせません。
エアクリーナーの掃除は2,000〜3,000kmごとが目安で、10,000kmになったら交換することをおすすめします。

エアクリーナーと同様、プラグの点検と交換も大切なポイントです。
ススが付いたプラグは燃費が落ちる原因になりますので、燃費が悪くなったと感じたら必ずチェックしましょう。