純正パーツ欠品が査定額に与える影響

純正パーツの有無が与える影響
バイク査定において、純正パーツがそろっているかどうかは評価に影響します。とくに外装や排気系のパーツがカスタムされている場合、純正パーツの有無によって査定額が変わることがあります。査定時には、ノーマルに近い状態の車両ほど再販しやすいため、純正品があるかどうかは査定側にとって重要な判断材料です。
マフラーやハンドルなどのパーツが社外製に交換されていても、それだけで必ずしも減額になるとは限りません。しかし、それが純正品の欠品を伴っている場合は話が別です。査定額は、再販後の整備や部品の再調達にかかるコストまで見越して調整されるため、純正部品の有無は想像以上に影響します。例え性能やデザインに優れたカスタムであっても、元に戻せないと判断されれば、減額につながるでしょう。
減額の傾向と査定額への影響
査定時に純正パーツが欠品していると、どのくらい減額されるかは車種や年式、部位によって異なります。例えば、人気車種で純正マフラーがない場合、1万円から3万円程度の減額となるのが一般的です。外装や電装関係など、目につきやすい箇所の欠品も、同様に価格に影響します。
限定仕様車や販売台数の少ないモデルでは、純正状態の維持が重視される傾向があります。そのため、そうした車両での欠品は、より大きなマイナス評価になりやすいです。逆に年式が古く、すでに一部のパーツ供給が終了している車両では、純正の有無よりも車体全体のコンディションが重視されることもあります。
減額の幅や評価基準は、業者ごとに微妙に異なります。ひとつの査定額だけで判断せず、複数の業者に見積もりを取ることで、納得のいく取引がしやすくなります。とくにオンライン査定と実車査定で金額に差が出ることもあるため、確認しておくとよいでしょう。
保管の工夫と減額を防ぐための備え
査定額を維持するためにも、カスタムパーツへ交換する際に取り外した純正パーツは、できるだけ保管しておきましょう。状態が良好なまま保管されていれば、査定時に付属品として提示することで、減額を回避できることがあります。収納には段ボール箱や市販のパーツケースを利用し、ねじ類や付属パーツも一緒にまとめておくと復元作業の手間も省けます。
保管場所としては、直射日光や高湿度を避けた場所が適しています。錆やカビの発生を防ぐために、乾燥剤を入れたり、柔らかい布で包んでおいたりする方法もあります。パーツ同士がぶつからないよう、緩衝材を挟むなどの工夫をしておくと状態を維持しやすいでしょう。
また、純正パーツを手元に残しておけば、車検で純正に戻す必要がある場合や、カスタムをやめたくなったときにもすぐ使えるため、売却予定がない場合でも保管しておいたほうが実用的です。