安全性を高めるバイク用エアバッグジャケットの選び方
基本構造と作動方式
バイク用エアバッグジャケットは、転倒時にエアバッグが膨らみ、胸や背中、首を守る安全装備です。衝撃を吸収することで、骨折や内臓損傷のリスクを大幅に軽減できます。
作動方式は2種類。ひとつは「ワイヤー式」で、ジャケットとバイクをコードでつなぎ、ライダーが車体から離れるとエアバッグが作動します。構造がシンプルで、価格も比較的手頃といえるでしょう。
もうひとつは「ワイヤレス式」。センサーが転倒を検知し、自動的に作動するため、コードの接続が不要となります。着脱の手間も少なく、扱いやすさが魅力です。
ワイヤレス式は通勤からツーリングまで幅広く活用でき、他の装備と組み合わせて使いやすい設計。
一方、どちらの方式でもエアバッグが上半身を包み込み、転倒時の衝撃を和らげる点は共通です。その結果、事故による重傷のリスクを抑えられ、ライダーがより安心して走行に集中できるようになります。
使用目的に応じた選び方
エアバッグジャケットを選ぶ際には、自分のバイクの使い方や走行環境に合ったモデルを選ぶことが大切です。
例えば、街中での移動や近所への買い物など、比較的短距離の走行が中心の人には、着脱がしやすいベスト型やハーネスタイプが向いています。これらは軽量で通気性にも優れており、夏場の使用でも蒸れにくく快適です。ちょっとコンビニに立ち寄るような場面でも、すぐに脱ぎ着できるのは大きな利点でしょう。
一方で、長距離のツーリングや高速道路を頻繁に利用する人には、ジャケット一体型のモデルがおすすめです。身体全体をしっかり包み込む構造のため、走行中の風圧にも安定感があり、疲労も軽減されやすくなります。雨風への耐性を備えたタイプであれば、悪天候時の安全性も高まります。
オフロード走行を楽しむ人であれば、転倒リスクを考慮して、柔軟性と衝撃吸収性のバランスが取れたモデルを選びたいところです。舗装されていない道では身体の動きも大きくなるため、装着感が良く、動作を妨げない設計が求められるはずです。
どのタイプを選ぶにしても、実際に装着してみることが重要です。ネット上のサイズ表だけではわかりにくい部分もあるため、可能であれば実店舗での試着をおすすめします。
製品価格と機能面の見極め
エアバッグジャケットの価格帯は幅広く、5万円台のエントリーモデルから30万円近い高性能タイプまで様々です。ワイヤー式のモデルは構造がシンプルで、比較的手頃な価格で購入できます。一方、ワイヤレス式はセンサーや充電式バッテリーなどを搭載しており、どうしても価格は高めになりがちです。
価格だけでなく、機能面もよく確認しておきたいところです。具体的には、エアバッグがどれくらいの速さで作動するのか、どの部位まで保護してくれるのか、そして事故後にどう再使用できるのかがポイントになります。
製品によっては、作動後にガスボンベ(エアバッグを膨らませるための圧縮ガス入りカートリッジ)を交換する必要があります。交換が簡単にできるか、スペアが手に入りやすいかどうかも、長く使ううえで重要な判断材料です。
また、事故後のリセット方法がユーザー自身で行えるのか、それとも専門のメンテナンスが必要なのかも確認しておききたいポイント。部品の供給体制やメーカーのサポート対応が整っているかも、購入前にチェックしておきましょう。
価格だけに目を向けず、自分の使い方に合った保護性能やサポート体制がそろっているかを基準に選ぶと、後悔の少ない買い物になります。
